ごあいさつ
令和5年度大会開催に寄せて
長野県手をつなぐ育成会長 中村 彰
第60回長野県手をつなぐ育成会大会の開催にあたり、主催者を代表してご挨拶申し上げます。
本会は昭和37年(1962年)発足、その2年後に第1回大会が開催されました。当時は精神薄弱と称されていた知的障害を持つ子の母親たちが、社会的差別を受けている我が子等の福祉施策の整備・充実を求めて、その地で勇気ある行動を起こし、その数年後に本会は発足した経緯があります。60回の節目となる大会を迎えるにあたり、隔世の感を禁じ得ません。
3年余に亘るコロナ禍生活を経て、感染症法上インフルエンザ同等の5類に分類されたとはいえ、未だ決して油断が出来ない状況下にあることは衆目一致するところではないでしょうか。心して、平穏な日々が訪れることを願うばかりです。
人が集い、人が触れ合う機会を得られたことは、大変喜ばしく思っています。何故なら、会員各位の様々な思いを持った顔に接することは、何にも増して我が子の、障害児者福祉の今後を考える中で、お互いに元気をもらえるものに他ならないからです。皆が心合わせをして、明日の我が子の為、共生社会実現の為に、共に頑張って参りましょう。新たな節目の一日となるよう、願っております。
さて、障害6団体で構成する長野県社会参加推進協議会では毎年、県知事と懇談する機会を得ています。県育成会として昨年度(本年2月開催)、強度行動障害児者の実態調査を求める要望を提出致しました。期せずして、全国手をつなぐ育成会連合会の専務理事 田中正博氏が本年4月、独立行政法人 国立重度知的障害者総合施設 のぞみの園の理事長に就任されました。田中氏は、全国の育成会活動や障害福祉施策等に精通しており、且つ様々な声を聴いていることから、本日の基調講演ならびにパネルディスカッションが非常に興味がある所だと思います。参加者各位にとって、大いに刺激となる大会であって欲しいと願っております。
末筆ながら、本大会にご参集いただきました会員の皆さま、ご多用中にも係わらずご光彩を添えていただきましたご来賓各位に御礼を申し上げますとともに、本大会開催にご協力・ご協賛いただきました関係者各位に、心より感謝申し上げます。